2VOICE ~世界で一番美しいハーモニーと「愛」がここにある
2VOICE ~世界で一番美しいハーモニーと「愛」がここにある
番組『ミュージック・セレナーデ』では毎週二人が決めた「テーマ」があり、スタジオ・ライヴのコーナーもそれに沿って選曲がされていました。6弾目の今回は王道「音楽」テーマの第2回、放送でも好評だったディスコ楽曲や鉄板のスタンダード曲まで全13曲、Jazzyな演奏でお届けします!
発売日|2021/09/26
配信ダウンロード¥200(税込)
着うたフル¥200円(税別)
※ストリーミングは各サイト規定月額
発売元:横浜エフエム放送(株)
発売レーベル:Music Serenade
1.Scarbrough Fair(スカボロー・フェア)
サイモン&ガーファンクル(S&G)1966年のサード・アルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』収録、翌1967年の映画『卒業』の挿入歌としても使われた彼らの代表曲のひとつです。元々イギリスの伝統的バラッドで、18世紀末ごろには既に存在していた曲にポール・サイモンが歌詞を加え、アート・ガーファンクルが新たなメロディを加えたものです。「スカボロー」と表記されますがScarborough(スカーバラ、と発音)はイングランド北部、ノース・ヨークシャーの海岸沿いの町のこと、歌のタイトルである「スカーバラの市」は実際にその町でかつて開かれていたフェア(市)のことです。
2.The Sound of Silence(サウンド・オブ・サイレンス)
そしてこちらもS&G。先ほどのアルバムと同じ年の1月に発表された彼らのセカンド・アルバムのタイトル曲です。こちらも1967年ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』で挿入歌として使われたこともあり世界的にヒット、あまりにも有名ですね。
3.My Valentine(マイ・ヴァレンタイン)
カヴァー・アルバムを作る時に自作曲をさりげなく入れる手法は昔から散見されますが、さすがはサー・ポール・マッカートニー!プロデューサーに指名されたダイアナ・クラールとともに選んだジャズのスタンダード曲をたっぷりと披露した2012年のアルバム『Kiss on the Bottom』ではこの先行シングルを含む2曲のオリジナルを収録。特にこの曲はIrving Berlinの曲と並べた位置に置き、「先人である偉大な作曲家たちに伍する」実力をいかんなく発揮、その後のツアーでも人気を博す曲となりました。 2011年に妻となったナンシー・シェヴェルとの旅先での会話を基にした、とてもパーソナルなラヴ・ソングです。
4.Ribbon in the Sky(リボン・イン・ザ・スカイ)
そのポールの『Kiss on the Bottom』にもハーモニカで客演していたスティービー・ワンダー。ポールつながりで言えば1982年にはアルバム『タッグ・オブ・ウォー』収録のシングル「エボニー&アイボリー」にもフィーチャーされていますね。白と黒の鍵盤を人種の違いに見立てた、今の時代の我々の心にも響くプロモーション・ヴィデオが印象的でした。さて、この曲はその1982年の6月にシングルとして発売され、スティービーの1970年代から80年代にかけてのヒット曲をコンパイルしたベスト・アルバム『ミュージックエリアム』に収録されていた曲です。デニース・ブラウン、ボーイズIIメンによるカバーやウィル・スミスによるサンプリングなどがあります。
5.Stay with Me(ステイ・ウィズ・ミー~そばにいてほしい)
当代きってのイギリスのシンガーソングライター、サム・スミス!2014年に1枚目のアルバム『イン・ザ・ロンリー・アワー』からの3枚目のシングルとしてリリース、イギリス他で1位、アメリカでは惜しくも2位でしたが代表的なヒット曲となりました(アルバムもイギリスでは1位、アメリカでは2位)。第57回グラミー賞(2015年2月)ではこの曲による「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀楽曲賞」の2部門に加えて「最優秀新人賞」、収録アルバムで「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞」の計4部門を受賞しています。
6.That’s the Way(ザッツ・ザ・ウェイ)
アメリカはフロリダで結成されたスタジオ・ミュージシャンを中心とするグループですが、1974年のレコード・デビュー以後先にイギリスで人気に火が付き、逆輸入の形で1975年にアメリカでも人気が出たKC &ザ・サンシャイン・バンドの代表的ヒットです。1970年代後半のいわゆる「ディスコ・ブーム」の中、この曲を含めて全米1位楽曲も5曲!という人気ぶりでした。このイントロが流れるとフロアに走った当時のディスコの光景が目に浮かびます。
7.How Deep is Your Love(愛はきらめきの中に)
ディスコと言えば「チーク・タイム」!この曲のイントロだけでドキドキしてしまう方も多いのではないでしょうか?ご存じ1977年公開(日本は1978年)のモンスター・ヒット・ムーヴィー『サタディ・ナイト・フィーバー』にフィーチャーされたザ・ビー・ジーズの全米ナンバーワンの大ヒット曲です。1996年にカバーしたテイク・ザットのヴァージョンはイギリスで1位を記録しています。
8.You Make Me Feel Brand New(誓い)
これもチーク・タイムの決定版!フィラデルフィア出身のソウル・ヴォーカル・グループ、ザ・スタイリスティックス1974年のヒット曲、ビルボードでは2位でしたがキャッシュ・ボックス誌では1位を獲得しています。元々は彼らの3枚目のアルバム『ロッキン・ロール・ベイビー』(1973年)に収録されていましたが、次の4作目『レッツ・プット・イット・オールトゥギャザー』に短いヴァージョンで再度収録されシングル・カットもされてヒットにつながっていきました。回るミラー・ボールが目に浮かびます!
9.Loving You(ラヴィング・ユー)
とても美しい歌声を持ったシカゴ出身のシンガーソングライター、ミニー・リパートンの代表曲にしてスタンダードです。5から5オクターブ半と言われる広い声域を持ち、特にこの楽曲のサビの超ハイトーンは一度聞けば印象に残るものでした。若くしてデビューしていますがなかなか世に認められず、しかし1971年にミニーをバックコーラスに抜擢したスティービー・ワンダーがプロデュースしたアルバム『パーフェクト・エンジェル』からのこのシングルが大ヒット、以前からその歌声に注目していたスティービーは彼女の成功に必要な最後の重要人物だったようです。残念なことに1976年に発病した癌で1979年31歳の若さで世を去りましたが、彼女の影響力はその後マライア・キャリー、セリーヌ・ディオンらに大きな影響を与えたと言われています。
10.Means That You’re Grand(素敵なあなた)
このヴァージョンはアンドリュー・シスターズのヒット曲をカバーしたものですが、元々はジャズのスタンダード・ナンバーとして知られている曲です。元々ユダヤ系に多いイディッシュ語で”Bie Mir Bist Du Schon(私にとって君は美しい、という意味)”というタイトルの曲でした。その言語で1932年のミュージカルで披露されたのが原曲、その反響を聞いた著名な作詞家サミー・カーンが英語詞をつけたものがこのアンドリュー・シスターズの1937年のレコードということになります。他にもジュディ・ガーランド、エラ・フィッツジェラルドや、ジャズ・ミュージシャンたちが盛んにカバーしています。アンドリュー・シスターズは1930年代から1960円台に活躍したミネソタ州ミネアポリス出身の3”人姉妹によるコーラス・グループです。
11.Love Me Tender(ラヴ・ミー・テンダー)
エルヴィス・プレスリーが1956年に発表した代表曲のひとつです。原曲としてアメリカ大衆歌謡の「オーラ・リー」をベースに歌詞を載せ、エルヴィス初主演映画『やさしく愛して』の主題歌として制作されました。発売前に『エド・サリヴァン・ショー』でこの曲を披露したところ大反響、初回のオーダーが100万枚を超えた、というほどのすさまじさでした。全米チャートでは5週連続1位を記録、パーシー・スレッジ、B.B.キング、ノラ・ジョーンズ、リンダ・ロンシュタットなど多数のカバーを生んだスタンダード曲です。
12.Blue Moon(ブルー・ムーン)
1934年に作詞ロレンツ・ハート、作曲リチャード・ロジャースで作られたスタンダード・ナンバーです。ビリー・ホリデイ、プレスリー、ディーン・マーティン、ボブ・ディランら、カバーは数知れず、いずれも原曲通りのスロー・テンポがほとんどですが、ドゥーワップ・グループ「ザ・マーセルズ」のスキャットを交えた1961年のアップテンポなロックンロール・ヴァージョンも以後一般的になっていきました。映画『ベイブ』や『狼男アメリカン』などでも効果的に使われています。
13.Amazing Grace(アメイジング・グレイス)
年末、クリスマスのころになるとよく聞かれるスタンダード曲です。作曲者は不詳、19世紀ごろのアメリカ南部の曲とする説や、ケルト系の民謡が出所とする説などありますが、作詞はジョン・ニュートンという奴隷貿易に手を染めていたイギリス人で、のちにそのことを後悔し改悛、牧師となり、1772年にこの曲の詞を書いた、と言われています。アレサ・フランクリンもライヴで素晴らしい音源を残していますし、マヘリア・ジャクソン、ジュディ・コリンズ、エルヴィス・プレスリーらがカバー、日本でも数多くのアーティストが取り上げています。
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