2VOICE ~世界で一番美しいハーモニーと「愛」がここにある

ミュージック・セレナーデ・セレクション Vol.10
~Songs Love

番組『ミュージック・セレナーデ』では毎週二人が決めた「テーマ」があり、スタジオ・ライヴのコーナーもそれに沿って選曲がされていました。10弾目の今回はバレンタイン・デー、ホワイト・デーにもぴったりなラヴ・ソングスを全13曲、Jazzyな演奏でお届けします!



発売日|2022/01/26

配信ダウンロード¥200(税込)

着うたフル¥200円(税別)

※ストリーミングは各サイト規定月額

発売元:横浜エフエム放送(株)

発売レーベル:Music Serenade

【購入するタイプ】

パソコンやスマホなどに、一曲またはアルバム毎に“ダウンロード”する形式

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【再生するタイプ】

定額制のストリーミングによる“聴き放題”の形式

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FM yokohamaで2年半にわたって放送された2VOICE(原順子&叶央介)の『ミュージック・セレナーデ』。毎週スタジオで2人が披露した洋楽曲のアコースティック・カバー計122曲の名演を2021年4月から2022年3月まで全12カ月間、毎月配信・ストリーミング!でお楽しみいただけます。

1.Kiss of Life(キス・オブ・ライフ)


1984年にデビュー、翌年グラミー賞の最優秀新人賞も獲得したシャーデー(シンガー“シャーデー・アデュー”の個人名と思われがちですが、バンド名)の代表的ヒットのひとつです。1992年にリリースされた4作目のスタジオ・アルバム『ラヴ・デラックス』収録曲ですが、3枚目のシングルとして1993年4月にリリースされました。イギリス、アメリカとも目ざましいチャート・アクションではありませんでしたが、ビルボードのHot R&B/Hip Hopチャートではトップ10入り、当時かなり勢いのあった「Smooth Jazz」の代表的なナンバーとしてアメリカでのラジオ・エアプレイはかなり目立っていました。

朝目覚めるたび私達が迎えるのは全てが新しい「まっさらな時間」です。

どんな出来事が待っているだろう、どんな人に出会うのだろう、初めての日々を重ねるたび思い出は心に降り積もってゆきます。初めての恋を覚えていますか?初めてのキスを覚えていますか?

2.I Won’t Give Up(アイ・ウォント・ギヴ・アップ)


歌詞の内容から失恋ソングとも言われますが、一概にそうでもなく、諦めずに上を向いている気持ちを表した愛の歌ととらえることもできます。サン・ディエゴのコーヒーショップから世に出て、やがてはカリフォルニアの海と太陽が育んだ、と言われるまでになった、グラミー賞受賞歴も多い天才シンガー・ソングライター、ジェイソン・ムラーズ、2012年発表の4作目のアルバム『ラヴ・イズ・ア・フォー・レター・ワード』からのファースト・シングルです。ジャック・ジョンソンやG.ラヴ&スペシャル・ソースらとともに「サーフ・シーン」をなすアーティストと言われることもあるシンガーです。

「How old is your soul?」この歌の中で私達の心に深く刻まれたのがこの言葉でした。60歳から始まった新たな音楽の旅は素敵な出会いとチャレンジの連続、心はすっかり歳を取ることを忘れてしまいました。

私達は今日もまた新しいスタートラインに立っています。

3.Will You Still Love Me Tomorrow(ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー)


この曲を作ったキャロル・キングと作詞のジェリー・ゴフィンは、女性グループ、シュレルズがこれを初めてレコードにして発売した1960年11月当時は仲の良い夫婦でした。アメリカで1位、イギリスでも4位を記録したこの曲以降、ふたりはヒット曲を連発していきます。その後ダスティ・スプリングフィールド、ロバータ・フラック、日本でも山下達郎らがカバー、King=Goffin作のスタンダードのひとつとなりました。キャロル・キング自身も1971年に発表した自身の2枚目のアルバム『つづれおり』に収録していますが、ご存じの通りこのアルバムはアメリカで15週連続1位、グラミー賞も4部門を受賞と輝かしい代表作となり、いまだに多くのリスナーやミュージシャンたちに愛される大切なアルバムとなっています。

明日の約束など何ひとつないけれどこの一瞬を精一杯生きる、そんな時代がありました。不安定で壊れやすく、夢見がちで時に空回りをしながら全力で駆け抜けた時間・・残念なことにその愛しさや眩しさに気づくのはいつも過ぎ去ってからなのです。

4.All in Love is Fair(恋)


スティービー・ワンダーのやや隠れた名曲というべきでしょうか。「恋」というかなり“直球”な邦題がつけられていますが、まさに現タイトル通り「恋においてはすべてが公平である」という考えれば考えるほど深い、本質的なテーマを内包しています。グラミー賞の最優秀アルバム部門などを受賞した1973年のアルバム『インナーヴィジョンズ』に収録されています。後にバーブラ・ストライザンドやナンシー・ウィルソン、ジェニファー・ハドソンもカバーしています。

大きな花束を抱えたフラワーショップのスタッフが朝の歩道を小走りに過ぎてゆく、弾むような後ろ姿にその行先で待つ人の笑顔が見えました。

花に込められた「思い」は手渡されるたびに重なり合ってゆきます。

目を凝らせば私達のまわりはさりげない「愛」にあふれているのです。

5.You are the Sunshine of My Life(サンシャイン)


こちらもスティービー・ワンダーの曲ですが、「恋」よりは一般的な認知度は高いかもしれません。そのままの曲名で日本でも通用していますが意外にもシンプルな「サンシャイン」という邦題がついていました。先ほどの曲より遡ること1年前、1972年のアルバム『トーキング・ブック』収録で、シングル・カットもされてビルボードHOT100では見事1位を記録しています。グラミーでも最優秀男性ポップ・ヴォーカル部門をこの曲で受賞しています。カバーも多く、ライザ・ミネリ、シナトラら大御所らを中心に1970年代には毎年のようにカバーがリリースされていた超スタンダード、日本でも小野リサ、平井堅らが取り上げています。

60年の時を経て今尚第一線で活躍するスティービー、まさにレジェンドと呼ばれるべき存在であるけれど、輝き続けている彼に「伝説」という言葉は似合わないのです。You are the sunshine この言葉を心からスティービーに捧げたいと思います。

6.Time After Time(タイム・アフター・タイム)


東日本大震災の当日に来日し、日本に残ってツアーを決行することを決意、すべての公演をスケジュール通り行い、被災者への支援も呼びかけ、感動的なコンサートの印象を残したシンディ・ローパーが元々大の日本びいきであることは有名かもしれません。ニューヨーク生まれ、苦労しながら成功をつかんだ彼女ですが、それを微塵も感じさせず、「We are the World」のレコーディングでは、アクセサリーつけすぎでマイクがそのジャラジャラ音を拾ってしまい、本人まで失笑したチャーミングさが、ここ日本でも広く受け入れられる要因なのでしょう。この印象的なバラードは、車のコマーシャルでも使われて有名な代表曲のひとつです。

別れを歌っているはずなのに、抱きしめられているような温もりを感じる不思議さはシンディーならではのもの、アパラチアン・ダルシマーを弾きながら歌うライブの映像を見た時、この歌が秘めた大きな力を感じました。

ずっと歌い継いでいきたい、そう思わせてくれた瞬間でした。

7.I Say a Little Prayer(小さな願い)


バート・バカラック作曲、ハル・デヴィッド作詞によるスタンダードな名曲です。初出は1967年のディオンヌ・ワーウィック、当時の邦題は「あなたに祈りをこめて」だったそうですが、全米では4位のヒットとなりました。その翌年にはアレサ・フランクリンがアルバム『アレサ・ナウ』でカバー、当初はシングル・カットされた別の曲のB面でしたが、ラジオでDJたちが気に入ってよくオンエアしていたため後日両A面となり、ビルボードで10位のヒット、イギリスでも4位まで上昇しています。カバー・ヴァージョンも国内外含めて多数存在します。

今地球は祈りに包まれています。痛みや悲しみを共にした2年という時間の中で私達が知ったことは、この星に生きる全ての人はつながっているということでした。この苦難を超えたならきっと世界中の人たちと笑顔でつながることができる、私達はそう信じています。

8.I Can’t Make You Love Me(夕映えの恋人たち)


グラミー賞受賞歴もあるアメリカの女性シンガー・ソングライター、ボニー・レイットの切ないバラードです。1970年代からルーツ・ミュージック的な活動を続けてきた彼女は1989年のアルバム『ニック・オブ・タイム』で初めて商業的成功を得、続く1991年の『ラック・オブ・ザ・ドロウ』も大ヒットさせていますが、この曲はそのアルバムからのサード・シングルで全米でトップ20に入るヒットとなりました。「夕映えの恋人たち」は映画的な素敵な邦題ともいえますが、実際の歌詞の設定は夜中、別れを決意する男女のストーリーなので、少し想像力が強すぎたのかもしれません。

クラプトンが主催する 2019 年のクロスロード・ギターフェスティバルの映像で久しぶりにボニーの歌を聴きました。重厚なボーカルとギタープレイはさすがの存在感、アクの強いブルースマン達に混じり「凛」と立つ姿が何より印象に残りました。

Love is Blind(恋は盲目)


ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター、ジャニス・イアンのこれは1976年にTBSドラマ「グッド・バイ・ママ」でも使われたため日本で特に有名な楽曲です。彼女の曲の持つ繊細さを秘めた魅力が日本のファンにはとてもよくマッチしたようで、TBSではその翌年もドラマ「岸辺のアルバム」にジャニスの「ウィル・ユー・ダンス?」を起用、その曲が収録されたアルバムは当時では異例のミリオン・セラーとなりました。他にも角川映画「復活の日」のテーマ曲への起用、中島みゆきトリビュート・アルバムへの参加、南沙織への楽曲提供、アンジェラ・アキとの交流など日本とのつながりは深く、来日公演も1977年以来コンスタントに行われている。

デビュー間もない頃ジャニスと共演をしました。小さな身体を震わせるように歌う姿を覚えています。45年という時間の中で海外の様々なアーティストと一緒に音を奏でたことは何よりの思い出です。シーナ・イーストン、リンダ・ロンシュタット、アバそしてビリー・エクスタイン

10My Cherie Amour(マイ・シェリー・アモール)


今回3曲目のスティービー・ワンダーの楽曲です。スティービーは11歳でモータウン(Tamla レーベル)と契約、以後変わらずモータウン一筋のアーティストとして今日に至っています。このあたたかなラヴ・ソングは1969年にシングルのB面として発表されますが、A面曲を超えてアメリカ・イギリスともにチャートの4位まで上がる大ヒットとなっています。収録されたアルバムは1969年に発売されたこのシングルと同タイトルの通算11作目『マイ・シェリー・アモール』でした。

いつもそばにいるのに、あの星のように遠い君・・・切ない片思いもスティービーの手にかかるとこんなにポップな曲になるのです。メジャー進行の中に散りばめられたスティービーならではの哀愁感がこの曲を一層魅力的なものにしています。

11Angie(悲しみのアンジー)


ザ・ビートルズと同世代ながら、バンドとして今も現役という稀有な存在と言えばザ・ローリング・ストーンズを置いて他にありません。彼らの本領はもちろんアップテンポなロック・ナンバーですが、スローな曲にも名曲があります。その中で最も有名と言えるのがこの「悲しみのアンジー」ではないでしょうか?1973年のアルバム『山羊の頭のスープ』からの先行シングルとして発売され、イギリスでは5位でしたがアメリカでは7枚目のナンバー1ヒットとなりました。これも意外なところではガンズ・アンド・ローゼズのカバーなどもありますが、日本のアーティストもライヴで取り上げることが多く、代表的なところでは沢田研二、西城秀樹らがライヴ音源も残しています。

永遠の悪ガキ達の中、ひとりクールにリズムを刻むチャーリー・ワッツが大好きでした。聴き返してみると単調なビートのロックにとどまらないストーンズのサウンドを支えていたのは彼のドラミングだったのだと思います。

12Michelle(ミッシェル)


そしてこちらはザ・ビートルズ。親しみやすく美しいメロディを書くのが得意なポール・マッカートニーらしい作品です。1965年12月通算6枚目のアルバム『ラバー・ソウル』収録の名バラードです。1957年にポールとジョンを引き合わせ、ビートルズという存在が登場するきっかけを作ったと言われる友人、アイヴァン・ヴォーンの妻ジャネットが書いたフランス語の歌詞が印象に残ります。

主人公の恋の相手はフランスの女の子、フランス語が苦手な彼は知っているたったひとつの言葉を繰り返しました。「ミッシェル私の愛しい人」まっすぐに気持ちを込めて伝えることができたならそれは世界で一番美しい愛の言葉になるのです。

13First of May(若葉のころ)


ビージーズの1969年のアルバム『オデッサ』に収録されていたのが今回のエピローグを飾るこちらの曲です。日本では主役の少年を演じたマーク・レスターが大人気となったイギリス映画『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックに収録されたことからヒットし、シングル盤としてゴールド・ディスクを獲得しています。その後1990年代後半にはテレビ・ドラマ『若葉のころ』のテーマとしても使われました。原題のFirst of May は暦上の「5月1日」ですが、メンバーのバリー・ギブの愛犬の誕生日から、と言われています。

50 年も前の夏「小さな恋のメロディ」のチケットを2枚ポケットに入れ、ようやくたどり着いた映画館の前には長蛇の列、結局観ることはできずに・・

それが初めてのデートでした。この歌を歌うたびにあの夏の1日を思い出します。


【130歳の夫婦デュオ】

ラブソング集/北条時宗創建 臨済宗大本山円覚寺~北鎌倉 御菓子司こまき編2022/01/30
Music Serenade Selections Vol.9 / The Fab 4 from Liverpool 2021/12/18

次回第11回配信・ストリーミングは2022年2月26日(土)より

テーマは『Friends and Happiness』

別れや出会いの季節にぴったりの曲をお送りします。

お楽しみに!!



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