2VOICE ~世界で一番美しいハーモニーと「愛」がここにある
ミュージック・セレナーデ・セレクション Vol.8
~Winter Love Songs on Your Christmas Day~
11月の声とともに街はもうクリスマスの彩り!
華やかでそして人恋しくなるそんなシーズンにふさわしいLove Songを選んでみました。大好きな人と是非一緒に聴いてください。
番組『ミュージック・セレナーデ』では毎週二人が決めた「テーマ」があり、スタジオ・ライヴのコーナーもそれに沿って選曲がされていました。8弾目の今回はやはりこの季節に欠かせない冬のラヴ・ソングとクリスマスの定番など、全9曲、Jazzyな演奏でお届けします!
発売日|2021/11/10
配信ダウンロード¥200(税込)
着うたフル¥200円(税別)
※ストリーミングは各サイト規定月額
発売元:横浜エフエム放送(株)
発売レーベル:Music Serenade
1.A Lover’s Concert(愛のコンチェルト)
バッハの「メヌエット」を下敷きにしながら、1965年に女性コーラス・グループ「The Toys」がヒットさせたのがこの曲です。作詞・作曲したのはアメリカのシンガーソングライター、サンディ・リンザー&デニー・ランドル、シングルとして2位までアメリカで上昇しています。その後もクインシー・ジョーンズ、シラ・ブラック、サラ・ヴォーンなどが取り上げ、スタンダード・ナンバーとなっています。日本では三菱自動車のTVCFやCX系ドラマ「不機嫌なジーン」挿入歌などでもおなじみとなっています。
この曲のモチーフになったバッハのメヌエットは小さな頃妹と連弾をした思い出の曲です。まだまだ小さかった手、その指を一杯に伸ばしてピアノと向き合ったあの時に、息を合わせること、心を通わせること、音を奏でるために大切なたくさんのことを覚えることができました。
2.Tea for Two(二人でお茶を)
元々1924年のヒットソング、ということでそろそろ誕生からも100年を迎える超スタンダード、特にジャズの世界ではカバーが多い楽曲です。最初は当時のミュージカル『ノー・ノー・ナネット』で使用されましたが、その後1950年に公開されたミュージカル映画『二人でお茶を』でドリス・デイとゴードン・マックレーがデュエットしたことでも有名です。トミー・ドーシー楽団、アニタ・オデイなどのカバーも際立って有名と言えます。
古い歌の多くには「バース」と呼ばれる序曲がついていました。それは 例えるなら手間暇かけた前菜のようなもの、でも残念なことに今はほとんど作られなくなりました。目の回るような速さで変わってゆくこの時代、その流れの中に私たちは何か大切なものを置き忘れているのかもしれません。
3.Rainy Days and Mondays(雨の日と月曜日は)
ヒットメイカー・コンビであるポール・ウィリアムズとロジャー・ニコルズによって書かれた
1971年発表、カーペンターズの代表的ヒット曲のひとつです。前年のシングル「愛のプレリュード(We’ve Only Just Begun)」も同じ作家陣でしたが、その曲同様こちらの曲もシングル・チャートの2位まで上昇、トップ10ヒットを連発していた当時のカーペンターズの勢いを物語ります。キャロル・バーネット、サラ・ヴォーン、フリーダ・ペイン、日本でも白鳥英美子、ケイコ・リー、2009年のカーペンターズ・トリビュート・アルバム『イエスタデイ・ワンス・モア』でMONKEY MAJIKが取り上げるなど、世代を超えて広く知られる楽曲と言えます。
深夜まで試験勉強をしていた頃、ラジオからカレンの声が流れ出すと 思わず手を止めて聴き入ったものでした。今よりもずっと寒くそして静かだった夜明け前の町、その静寂の中にいると少しずつ自分が研ぎ澄まされてゆくような、不思議な感覚にとらわれたことを思い出します。
4.December 1963(Oh, What a Night)(あの素晴らしき夜)
フォー・シーズンズが1975年に世界中でヒットさせた曲です。同年11月発売されたアルバム『Who Loves You』に収録され、あくる12月にシングル・カットされビルボードHOT 100 で3週連続1位を記録しています。フォー・シーズンズはリード・シンガーの名を冠した「フランキー・ヴァリとフォー・シーズンズ」としても知られるアメリカのロック・ポップ・グループです。彼らの活躍した1960年代にビートルズなどの「ブリティッシュ・インベイジョン」の嵐が吹き荒れる中、変わることなくビーチ・ボーイズとともにヒットを飛ばし、ファンから支持されたことは彼らの音楽がその後スタンダードになってゆく普遍性を持っていたことの証左と言えましょう。
58年前に恋におちた二人の物語?いえいえ、もっと意味深な・・
歌詞をどう読むのかで曲の印象はガラリと変わってしまいます。それ はアレンジも同じ、原曲の持つイメージを変えることができるのもカバーを作る面白さです。2VOICEヴァージョンはちょっとBluesyに歌ってみました。
5.I’ll Be Home for Christmas(クリスマスを我が家で)
おそらく世界中で有名なクリスマス曲のひとつです。元は1943年と言いますから第2次大戦中にビング・クロスビーが録音し、トップ10ヒットとし、以後クリスマス・ソングとしてスタンダードとなりました。カバーした歌手の数も星の数ほどですが、比較的最近ではマイケル・ブーブレのヴァージョン、iTunes Session でカバーしたケリー・クラークソン、ジョシュ・グローバンなども広く知られています。大戦中の歌ということで、家に帰りたい兵士の気持ちを書いたと思われますが、作詞家によればそれに限らずクリスマスに家に帰れない全ての人を念頭に置いたものだった、と言います。最後の1節が「if only in my dreams =夢の中だけでも」と切なすぎるため当初は受け入れられるまでに時間がかかったというのもやや意外なエピソードです。
この曲が生まれたのは第二次世界大戦のさなか、戦場でこの曲を聴いていた兵士たちの胸中を思うと心が痛みます。一日も早く戦いを終えて愛する人の待つ故郷へ帰りたい、そう願う気持ちは誰もが同じはず、そこには敵も味方もないのです。
6.Bella Notte(美しき夜)
1955年公開のあまりに有名なディズニー映画『わんわん物語』で主人公の二人(二匹)がミートボールスパゲッティを食べながらデートする胸きゅんなシーンで使われた恋の歌、のちに作者ペギー・リー自身もレコーディングしています。
ミッキー&ミニー、ドナルド&デイジー、チップ&デール、ディズニーの 主人公たちは思い出の中でいつも微笑んでいます。この映画で仲良くミートパスタを分け合っていたのはレディ&トランプ、今のアメリカではまさに水と油のこの名前(Gaga vs Trump!)・・物語のように理解し合える日は訪れるのでしょうか。
7.Mele Kalikimaka(ハワイのクリスマス)
メレ・カリキミカとは英語の「メリー・クリスマス」をハワイ語に訳したものです。日本語タイトルもその意味が伝わるよう「ハワイのクリスマス」とされました。ハワイでのクリスマスはアメリカ本土などと同様に祝われますが、1820年以降宣教師が持ち込んだ祝祭を現地独自の発展をさせていったものと考えられています。アロハを着たサンタクロースがイルカにひかれるアウトリガーカヌーに乗ってやってくる、というのは常夏の島らしいユーモアではありますが…。
海の向こうからカヌーでやってくるハワイのサンタクロースの別名は「シャカ・サンタ」シャカとは「元気?」「うまくいってる?」「頑張って!」・・様々な意味が込められたハンドサインです。世界中を巡ったサンタがようやく一休みする場所、それがこの南の島なのかもしれません。
8.The Christmas Song(クリスマス・ソング)
最初にこの曲を取り上げて、最初からヒットもさせたキャピトル・レコードのスーパースター・シンガー、やがて娘のナタリー・コールも父同様の名声を得るシンガーとなるナット・キング・コール、他にも「スマイル」「スターダスト」「L-O-V-E」「モナ・リサ」など歌う曲ほとんどがスタンダードとなっていった稀有な存在です。そのキング・コール、作曲家でジャズ・シンガーのメル・トーメが作ったこの曲にはよほどのこだわりがあったのか、自らのトリオで、ストリングスを入れて、フル・オーケストラで・・・そして1961年にニューヨークでレコーディングした4回目にして初のステレオ録音ヴァージョンがその後も広く聴かれるヴァージョンとなりました。
クリスマスになると、1年ぶりに取り出したオーナメントでツリーを飾りました。雪をかぶった煙突の家とリボンのかかった小さなプレゼント、それをツリーに架けるたびに思ったことは、誰が住んでいるのかな?何が入っているのだろう?その小さな疑問はいまだに解けないままです。
9.Amazing Grace(アメイジング・グレイス)
年末、クリスマスのころになるとよく聞かれるスタンダード曲です。作曲者は不詳、19世紀ごろのアメリカ南部の曲とする説や、ケルト系の民謡が出所とする説などありますが、作詞はジョン・ニュートンという奴隷貿易に手を染めていたイギリス人で、のちにそのことを後悔し改悛、牧師となり、1772年にこの曲の詞を書いた、と言われています。アレサ・フランクリンもライヴで素晴らしい音源を残していますし、マヘリア・ジャクソン、ジュディ・コリンズ、エルヴィス・プレスリーらがカバー、日本でも数多くのアーティストが取り上げています。
私たちがずっと歌い続けてきたこの曲は、いつのまにかふたりの音楽 を見守ってくれる存在になりました。神に捧げるために作られたこの曲を私たちは自分の愛する人、大切な人へ贈るメッセージとして歌っていきたいと思います。
【130歳の夫婦デュオ】
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